施術内容

脱毛に通う前に知っておくべき9の質問

エステ脱毛って資格無しで照射できるってご存知ですか?

『毛を生えなくしたい』を実現したいと思って、エステ脱毛か医療脱毛のどちらが良いか迷った時、法律における脱毛のルールを守って進んで行くと、実は医療脱毛以外に選択する道がないことにすぐ気づきます。なぜなら『毛包幹細胞を破壊する脱毛は医療行為である』と法律で規定されているからです。(参照「くらしの危険No.338」国民生活センター)

また、医療脱毛機は厚労省やFDA(アメリカ食品医薬品局)等の公的機関の厳格な審査を経て、効果と安全性に関する承認を受けていますが、エステ脱毛機は人体に何らかの影響を与える機器であるにも関わらず、公的機関による審査はなく明確な安全基準がありません。

『脱毛は自分の身体を預ける行為である』という意識をもって脱毛選びをすることが大切ですので、以下に示す『エステ脱毛との違いに関するよくある質問』も参考に十分に検討してください。

Q. 皮膚トラブルはエステと医療のどちらが多い?

2012年4月〜2017年2月に国民生活センターに寄せられた熱傷などの皮膚トラブル相談件数はエステ脱毛680件に対して医療脱毛は284件です(参照「くらしの危険No.338」。エステ脱毛はリスクがないと思っている方も多いようですが、医療脱毛の2倍以上です。資格が不要なのに熱傷のリスクはあるのがエステ脱毛と理解した上でご判断ください。

Q. 脱毛士って脱毛のスペシャリストですか?

違います。脱毛士とは脱毛に関わる最低限の知識を持たせるためにエステ脱毛側の協会が作った民間資格で、脱毛士という名前から脱毛の専門家と誤認する人もいますが、公的な資格ではなく、6ヶ月の実務経験者であれば、2021年7月1日現在では90分程度のWEB検定(80%以上の正答率)で受験できるようです。国家資格である看護師免許や医師免許には遠く及びません。

Q. 医療脱毛は針を刺すような痛みですか?

20数年前からある古いタイプの医療レーザーなら、部位や毛の太さ、量に関わらず、針を刺すような痛みを感じます。国内導入実績No.1となったジェントルレーズや蓄熱式(SHR式)レーザーとは分けて考えた方が良いでしょう。

Q. 脱毛が法律で規定されている公的資料はある?

医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて』という資料(各都道府県衛生主管部(局)長あて厚生労働省医政局医事課長通知・医政医発第105号・平成13年11月8日)がありますので興味のある方は参照ください。

『エステ機器として販売されている脱毛機を使用していたとしても、毛包や毛乳頭にダメージを与えて毛を再生しなくする状態(=毛を生えなくなる)にする行為は「医療行為」とし、これを違反すると医師法17条違反となる。』と記載されています。

Q. エステ脱毛が摘発された事例はありますか?

毛が抜けると評判のエステ脱毛サロンの社長と従業員が2012年に逮捕された事例があります。裁判では毛が再生しないことこそが毛包や毛乳頭が破壊されている証しとして有罪判決が下されています。この事件からわかることは、『エステ機器や医療機器の区別は関係なく、毛乳頭や毛包が破壊され、元の状態に戻らなければエステサロンは医師法違反となる。』ということです。

Q. SHR式エステ脱毛は医療行為ですか?

SHR式エステ脱毛のHPに記載の説明には、SHR式脱毛は毛乳頭よりも浅い層にある毛包にダメージを与えるだけなので医療行為にあたらず、弱い出力を繰り返し照射して蓄熱させた60〜70℃の熱(熱傷を起こす温度)で毛包を破壊させて毛を生えなくする脱毛とあります。しかし、これは蓄熱式医療レーザー脱毛の説明そのものであり、当然医療行為です。SHR式というワードは蓄熱式医療脱毛の論文で初めて使用された言葉ですが、それをエステ脱毛が流用してエステ脱毛の新技術として宣伝しているようです。

Q. 毛周期を無視して脱毛できますか?

毛には毛周期があり、活動して生えている毛は古くなって退行し、やがて抜け落ち、休止します。活動して生えている毛は全体の20〜30%で、脱毛では原則、この活動期の毛にのみ反応するため、毛周期に合わせて何度か脱毛レーザーを照射する必要があります。蓄熱式(SHR)レーザー脱毛では毛周期を無視して照射することができるとする施設もありますが、毛が生え揃ってから照射を繰り返す方が無駄打ちは少なくなり、照射回数は少なくて済みます。当院では毛周期を守って打つことが患者様の利益になると考え、照射間隔は顔で1ヶ月、体で2ヶ月に一度としています。

Q. 医療レーザー脱毛照射後の症状と注意点を教えてください

医療脱毛は毛を生えなくしたいという希望のために毛根を熱ダメージで破壊していく行為ですから必ず肌に負担がかかります。施術後の症状などの情報を共有し、先回りして事前に対策することが大切です。以下の4つを特に気をつけましょう。

医療脱毛レーザー照射後1週間は保湿をしっかり

医療脱毛レーザーを照射後、毛根は熱でダメージを受けた状態です。毛穴に熱が通るので赤い点々が出現することがあります。また、皮膚にも熱が入るので肌は乾燥気味となり、人によっては痒くなることがありますので、少なくとも施術後1週間は十分な保湿を心がけてください。むやみやたらに引っ掻いてしまうと色素沈着が生じることがあります。

脱毛後のお風呂はシャワーのみ

レーザー照射後に湯船で肌を長時間温めると、脱毛レーザー照射後のほてった肌がさらに悪化して肌の安静が保てなくなるおそれがありますので、脱毛レーザー照射当日はシャワーのみにしてください。もし、万が一ほてりが続くようでしたらクーリングで経過観察をしてもらい、症状が引かない場合は速やかに診療時間内にご連絡ください。

日焼けにご注意ください

医療レーザー脱毛は毛根に熱を与えてダメージを与える施術ですから紫外線による影響を受けやすく、色素沈着などの原因となります。海やゴルフなど日焼けしやすい場所は控えていただき、日中長時間外出する際などは必ず日焼け止めを使用するようにしてください。

毛抜きでの処理は控えてください

医療レーザーの種類にもよりますが、基本、医療脱毛レーザー照射後の毛は約2、3週間後に自然に抜け落ちますので、そのまま放置するかカミソリによる剃毛でムダ毛は処理をしてください。また、脱毛をしている間は脱毛効果が低くなりますので、毛抜きや家庭用脱毛機でムダ毛の処理をしないでください。